至る所に振動があります。

人は皆好むと好まざるにかかわらず音の世界と接しています。人は音を振動、声、音など様々な形態で認識します。音が私たちに及ぼす影響も同様に様々です。建築物の音響が劣悪であればストレスの原因になりますし、森林の多種多様な音はリラックス効果があります。振動はコンポーネンツや構造にダメージを与える一方、生産プロセスにおいては有益となりえます。

コミュニケーションは快適であったりストレスであったりもします。多くの場合それは、どれだけ頑張って聞かなければならないかにかかってきます。このテーマについて無限に存在する課題に私は学生時代から常に関心をもって取り組んできました。分野を超えた様々な側面が私の学業論文や博士論文に影響しましたし、チーフエンジニアとしての大学での役割や現在の HEAD acoustics での私の役割を形成しています。

リアルライフプルーフとは常に現実とその変化を注視することです。 

技術は人を触発したり魅了します。 しかしそれだけで終わりではありません。究極的には技術は人に価値をもたらさなければならず 企業や人が製品に投資するようでなければなりません。HEAD acoustics のような技術指向の企業が隠れたチャンピオンとして存続したいと望むなら、今後近い将来世界は何を求めるかという問いに常に向き合っていなければなりません。この問題への答えを見出す唯一の方法は顧客指向の行動と市場の変化を常に注視することです。デジタル化の時代においては頻繁にこのことを自分たち自身に問いかける必要があります。何故なら製品開発のスパンが短くなってきているからであり、技術の利用の可能性が拡大しているからです。気づけばユーザーのあいだでもスマートデバイスによる音声通話がいつでもどこでもできる時代です。

しかし正しい方法は何かという問いに対して単に答えを出していくというだけでは不十分です。機敏かつ効果的に新たな要請に応えていく為にはモチベーションの高い社員と実働組織が重要不可欠です。 だから私たちはどうしたら明日はもっとうまくやれるかを常に自問自答します。

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