アドバンスト音響分析　

ギアボックス等、機械が放射するノイズ（ひゅーひゅー音、うなり音、ブンブン音）は共通の問題です。これらの純音成分が含まれることにより製品の音全体の音質が著しく悪化します。 
これらの音響現象の評価の為に開発された音響分析ツールは数多くあります。このチュートリアルではこれらの分析ツールがどのようなものか、どのような状況で使うのがベストかについて説明します。以下の分析ツールは実際にノイズの事例を用いて説明します。 

• Tone to Noise Ratio
• Tonality DIN 45681
• Specific Prominence Ratio
• Specific Tonality (Hearing Model)

(日本語字幕付きのビデオ)

どちらがより音が大きいか、異なるノイズを比較するには適切な分析ツールを用いるのが重要です。しかし、この音響テストアプリケーションに最適な分析ツールは何でしょうか?
このチュートリアルでは 2 つの分析ツールを紹介します： 音圧レベル [ dB(A) ] と ラウドネス [ sone ]
以下の側面について性能比較を行います。

• スケーリング
• 周波数重み付け (A B C D)
• 時間応答
• マスキング効果
• 周波数解像度
• 詳細の音圧レベル　
• 時間解像度

(日本語字幕付きのビデオ)

FFT 分析は空気伝搬する音振動の音響分析によく用いられます。 しかしながら、このメソッドでは高周波数解像度と高時間解像度のあいだに背反があります。このチュートリアルでは従来の FFT に代わり、より正確な洞察が可能なツールをご紹介します。 

HSA (High Resolution Spectral Analysis ： 高解像度スペクトル分析) は HEAD acoustics が発明、開発したツールです。 HSA は 分析ソフトウエア Artemis SUITE の ASM16 モジュール に含まれより多くの高性能な分析結果を出力します。

デバイスや機械は良い音を放射することを望まれます。音圧レベルと 1/3 オクターブバンドは音のエネルギーを表すだけで音質は表しません。ノイズスペクトルの不快な周波数成分を分析し、音響デザインを具体的に最適化するのに、ラフネス分析のような特殊な心理音響分析が用いられます。

このチュートリアルでは 2 つのサンプルデータを用いながらラフネス分析をご紹介します。2 つの隣り合った正弦波の純音と実際の飛行機の大きなタービンノイズ を使用します。ラフネス分析と音響エンジニアリングツールを用いてノイズを検知し、わずか数クリックで詳細の分析を行います。