ArtemiS SUITE 17.0による伝達経路解析

開発サイクルが短くなり、騒音、振動、快適性の目標値もますます厳しさを増す中で、データから迅速に最適な決定を導き出す為のツールが求められています。HEAD acousticsArtemiS SUITEはまさにこのことを実現するために設計されており、NVH分析プラットフォームの新バージョン17.0は、洗練された技術と合理化されたワークフローにより、伝達経路解析を一層容易かつ効率的に行うことができます。

優れた音響の為のエコシステム

ArtemiS SUITEの特徴は、その優れた柔軟性と個々のニーズに特化したモジュール構成です。データ収集や信号処理からレポート作成まで、すべての関連する音振動の分析アプリケーションが共通の環境で動作し、複数の測定データセットや解析結果を自動的に相互比較できます。例えば、異なる開発段階の比較や競合とのベンチマーキングが可能です。リリース17.0は、これらを成功裏に行う為のプロセスをさらに洗練、最適化しています。ユーザーインターフェースは、より迅速に目標に到達できるように設計されており、プロジェクト指向の構造により複雑なテストシーケンスでも簡単に扱えるように配慮されています。また、完全統合機能により、研究、開発、或いは品質保証においてもソフトウェアを既存のツールチェーンに柔軟に統合できます。特に伝達経路解析は、今回のリリースで機能が向上し、ユニークな様々なオプションにより使い勝手も向上しています。

Blocked Forces 測定

NVHプロジェクトの重要なトピックの一つは、伝達経路解析(TPA)です。ISO 20270で定義されたBlocked Forcesは、設置状況にかかわらず、励起源の振動音響特性を表する鍵となります。HEAD acousticsは、2018年以来、Blocked Forcesを用いたタスクをより簡単に効率的に行えるよう取り組んできました。ArtemiS SUITE 17は、Interface Completeness Criterion Plus (ICC+)を用いることにより、3Dモデルでのインタラクティブな測定プランニングから、標準規格に準拠したインタフェース品質の同定と評価まで、全プロセスをサポートしています。これにより、開発チームはBlocked Forcesの結果を様々なターゲットシステムに直接リンクさせ、早期の段階で評価することが可能になります。

バーチャルポイント変換

バーチャルポイント変換(VPT)が第二の主要技術として導入されます。これにより、以前はアクセスできず計測ができなかったポイントで、TPAモデル内の力、モーメント、並進加速度、回転加速度の同定が可能になります。計算後、品質指標が結果の信頼性が示されます。これにより、経験の少ないユーザーにも、情報に基づいた意思決定を行う為の強固な基盤がもたらされます。

リリース 17による効率アップ

ArtemiS SUITE 17.0の導入で、HEAD acousticsは伝達経路解析の効率を新たなレベルに引き上げます。ユーザーの負担を軽減し、意思決定者に具体的な事実を提供します。新しいTPA機能は、音源から耳までの全ての伝達経路をカバーし、より正確な結果、迅速な意思決定、良い製品づくりに寄与します。

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