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新リリース: ArtemiS SUITE 17.5

 

HEAD acousticsは、音と振動の解析のためのモジュラーソフトウェアプラットフォームを継続的に最適化しています。さまざまなモジュールの性能向上に加え、新リリースでは特に、伝達経路解析(TPA)のためのよりユーザーフレンドリーなモジュール構造と、レポート機能の改善に焦点が当てられています。

HEAD acousticsは、音と振動の解析のためのモジュラーソフトウェアプラットフォームを継続的に最適化しています。さまざまなモジュールの性能向上に加え、新しいリリースでは特に、伝達経路解析(TPA)のためのよりユーザーフレンドリーなモジュール構造と、レポート機能の改善に焦点が当てられています。

APR 600によるブロックフォース計算

TPAプロジェクトのライセンスが変更されました。旧APR 620は、新しいAPR 600 TPAプロジェクトに置き換えられ、ブロックフォースに焦点を当てたTPAプロジェクトの基本モジュールとして機能します。基本モジュールは、特定の機能要件を満たすために、オプションモジュールで拡張することができます。これにより、標準規格に基づくブロックフォースの導入が簡単になります。

これまで、結果の記録と共有は時間がかかり、個々のユーザーの作業フローに大きく依存していました。現在のソリューションでは、両方のステップをワンクリック操作で自動的かつ一貫した方法で実行できるようになりました。

APR 600モジュールは、ISO 20270:2019に基づいたブロックフォースの計算、統合されたレポート機能による結果の体系的な文書化、そしてすべてのデータとモデルの標準形式での転送を可能にします。標準規格に完全に準拠した最終コンポーネントである、自動化されたISO準拠レポート生成は、AS 18.0で利用可能になる予定です。

モジュラーコンセプトは最大の柔軟性と機能性を提供します。APR 600に対応するブロックフォース法は、OEM、サプライヤー、そしてそのパートナー間でのモデルおよび情報交換をスムーズに行うための鍵です。独立した音源の記述を可能にし、異なる環境間での統合を促進し、ハイブリッド手法やデジタルツインの基盤を築きます。ISO 20270:2019は、このアプローチを初めて標準化し、伝達経路解析を将来性のある、効率的で、グローバルに比較可能にします。

オプションモジュールのASP 602(TPA 構造伝播解析)およびASP 603(TPA 空気伝播解析)を利用することで、バイノーラル経路寄与合成などの機能でAPR 600を拡張し、TPAの技術力を個別に段階的かつニーズに応じて構築することができます。

  • ベーシックなモジュール構造により標準規格に適合したブロックフォース計算の最適コストによる着手が可能です。
  • 標準化され、結果の比較ができる為、共有が簡単です。
  • オプションモジュールを用いて柔軟に拡張でき、より詳細にかつエクスポート機能を用いながら技術タスクの実行が可能です。

APR 430を用いたインパクト測定

最適化され、一貫してユーザーフレンドリーなワークフローにより、APR 430インパクト測定モジュールは、APR 610 TPAデータ収集モジュールの直接サポートを提供します。信頼性の高いTPAの結果を得るには、伝達関数を如何に正確で一貫した収集ができるかにかかっています。測定中、APR 430は二重打ちやバウンス、コヒーレンス不足、過負荷や負荷不足等の一般的なエラー原因を自動監視し、無効なデータセットを即座に破棄します。その結果、有効なFRFのみがTPAモデルに渡され、時間のかかる後処理や手作業によるデータの選別の必要がなくなります。

APR 020 レポート及びAPR 021 比較レポート

レポートプロジェクトの比較モードは柔軟性と使い勝手で大きく改善され、より効率的なデータ解析が可能になりました。

  • ユーザーインターフェイスの改善:比較モードを有効化するトグル釦が文字ラベルがクリアな選択釦に変わりました。
  • エクスポート:比較対象が利用可能な場合、(PowerPoint か PDF形式で)エクスポート中に比較モードが自動適用されるようになり、時間が節約され手作業が減少します。
  • 比較モードによる編集:比較モード有効時でも新たなコンテントやページの追加ができ、レポート編集がより効率的かつ動的に作業をすすめることが可能になりました。

比較レポートプロジェクト が拡張され、標準化テストプロジェクトに対応し新たなクライアントを含めることができるようになりました。

  • 新プロジェクトタイプのサポート:標準化テストプロジェクトが自動化プロジェクトと同様に比較レポートで処理できるようになりました。
  • 均一ユーザーインターフェイス:ジョブプールとプロパティページを含んだユーザーインターフェイスは自動化ワークフローと同じまま残るのでスムーズな移行が可能です。

さらなる改善が比較レポートをより多用途に対応できるようにし、標準化テストプロジェクトの結果解析と比較を一貫した方法で行えるようにします。

  • ジョブ処理: ジョブは個々のHDF ファイルよりも完全なデータセットに基づきます。
  • 変数の利用:標準化テストプロジェクトを処理する為の変数の変化は比較レポートプロジェクトでも任意のテスト条件で可能です。

プロジェクトからの情報の自動読み込み、データキャッシング、ジョブ選択等、比較レポートプロジェクト内でワークフローを最適化する為の複数の改善点を織り込みました。

ArtemiS SUITE 17.5における全改善点

ArtemiS SUITEのユーザーエクスペリエンスとワークフローを最適化する為、多岐に亘る改善を実施しています。

詳細はお問い合わせください。


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ヘッドアコースティクスについて

HEAD acoustics GmbHは統合音響ソリューションと騒音振動解析のリーディングカンパニーです。テレコム分野でも音声品質・オーディオ品質の測定、分析、最適化の為のハードウエアとソフトウエア開発の専門性と先進性、個々のお客様に合った具体的なソリューションやサービスの提供で世界で広く認知されています。ヘッドアコースティクスが提供するサービスは技術製品のサウンドエンジニアリング、環境ノイズ調査、音声品質技術、コンサルティング、トレーニング、サポートと多岐に亘ります。本社はアーヘン市近郊のヘルツォーゲンラート市にあり、中国、フランス、イタリア、インド、日本、韓国、英国、米国に子会社があります。またその他世界中の代理店を通じ幅広くお客様対応をしています。


プレスチーム

HEAD acoustics GmbH
Ebertstr. 30a
D-52134 Herzogenrath
Germany