ファンダメンタルズ
ArtemiS SUITE 概要
ArtemiS SUITE は音振動解析のほぼすべての領域の為のユニバーサルソフトウエアソリューションです。ArtemiS SUITEに特徴的なのは、そのシンプルでインタラクティブな操作性に加え、聴感印象を分析する為の 120 以上の豊富な解析ツールのツールのあいだをシームレスに切替え可能なことです。ニーズに合せて構成が可能な ArtemiS SUITE の様々なモジュールの概要をご覧下さい。
ASM 00: ベーシックフレームワーク
ArtemiS SUITE のコーナーストーン (Code 5000)
ベーシックフレームワークモジュールは様々なソフトウエアモジュールを追加する為の基本ユニットです。このフレームワークのクリアなユーザーインターフェイスがすべての重要なワークフローの操作を可能にします。その他にユーザードキュメンテーション、ユーザーライブラリー、プレーヤー等の基本機能が標準装備されています。録音データのWAV、ASCII、ATFX、MP3形式間の変換にも対応しています。
ASM 01: ベーシック分析モジュール
ベーシック分析・フィルター操作 (Code 5001)
ベーシック分析モジュールは標準分析機能、フィルター機能、統計処理機能に加え、録音データ中の音振動現象を可視化する複数のオプションが搭載されています。製品審査やベンチマーキング機能には統計処理や公差曲線表示も含まれます。異なる測定や分析タスクはインタラクティブに行うことも自動化することも可能です。
Mark Editor を用いると録音データの特定部分だけを分析することも可能ですMark Analyzerにより音データの試聴と分析を同時に行うことが可能です。
ASM 02: ベーシックレポートモジュール
個別レポート作成 (Code 5002)
ベーシックレポートを用いて、分析結果、音データ、テキスト、画像、ドキュメンテーション等をニーズに合わせてレポートにカスタム編集し、PPTX や PDF ファイルに直接エクスポート可能です。シンプルな一枚のレポートから自動化・標準化した複数ページに亘る企業イメージに合ったプレゼンテーション資料の作成まで可能性は無限です。
ASM 03: データベースモジュール
データベースモジュールによる簡単検索 (Code 5003)
データベースモジュールにより録音データや分析結果の検索を素早く簡単に行うことができます。こちらのモジュールは選択したディレクトリー(ローカルまたはネットワーク) を定期的に検索し、クイック検索に備えてインデックス形式のメタデータを準備をする為のスキャン機能を提供します。
信号収集・処理
ASM 04: データ収集モジュール
ArtemiS SUITEによるデータ収集 (Code 5004)
ArtemiS SUITEにフル統合されたレコーダーは音、振動、BUSデータ、その他の変数データ収録に用いることができます。これらのデータはシームレスに分析可能です。このレコーダーはHEAD acoustics のすべての測定システムにに対応し簡単に利用できます。RC X.1 USB リモートコントロールと組合わせるとリモートで録音の開始・停止が可能です。
ASM 08: RPM 生成モジュール
ArtemiS SUITE (Code 5008) を用いて RPM 曲線を生成
欠落している RPM 曲線を生成する為 RPM 生成モジュールにより RPM Generator と Batch RPM Generator をが利用できます。また、ユーザーは Automation Project (ASM 01 が必要) を用いたバッチ処理で RPM 生成を利用することも可能です。
ASM 09: デコーダモジュール
特定信号抽出の為の拡張モジュール (Code 5009)
デコーダモジュールは抽出したデータの可視化と分析の為に、録音した測定データから特定の信号を抽出するのに用います。
ASM 20: 信号編集モジュール
測定データ準備 (Code 5020)
測定データ準備には3つのツールが利用可能です。録音データのチャンネルを選別したり特定チャンネルを取り除くにはChannel Sort Tool toを用います。 Concatenate Toolを用いると 2つ以上の同一構成のファイルを結合できます。Merge Toolを用いると、同一イベントの録音を複数の異なるフロントエンドで行った場合など、複数の測定データを互いに同期させたうえで新規ファイルとしてひとつに集約して保存することが可能です。
ASM 21: 信号生成モジュール
疑似信号の生成と処理 (Code 5021)
信号生成プロジェクトを用いて、コンピューター上で周波数とレファレンス数の設定を行いながら簡単または複雑な信号生成が可能です。数多くの既定関数やパラメター化可能関数、編集可能な計算式を利用して合成信号の作成が可能です。
ASM 23: アドバンストインポート& エクスポートモジュール
(Code 5023)
ベーシックフレームワーク (WAV、ASCII、ATFX、MP3) に含まれるインポート・エクスポートオプションに加えて、 アドバンストインポート・エクスポートオプションモジュールによりMatLAB®、ME’ScopeVESTM、Ogg Vorbis、RPC、SDF、UFFにも対応します。
ASM 28: DATaRec 4 モジュールの為のデータ収集サポート
(Code 5028)
DATaRec 4モジュールの為のデータ収集サポートはDATaRec 4 測定システムを用いてArtemiS SUITEで録音する際に必要となります。
ASM 29: チャンネル計算モジュール
チャンネル関連の計算機能モジュール (Code 5029)
Calculation Project により、任意のチャンネルまたは複数のチャンネルをカスタム化された演算方法により同時に後処理することが可能です。 ArtemiS SUITE の旧バージョンからのテキストスクリプトは互換性をもちます。
ASM 30: 音響インテンシティモジュール
音響インテンシティ測定を用いた音響パワー同定の為の拡張モジュール (code 5030)
ArtemiS SUITE の音響インテンシティモジュールを用いて音響インテンシティ測定(ディスクリートポイント / スキャニング)を用いた 3D モデルの音響インテンシティマップを生成し、ISO 9614-1、 ISO 9614-2、ISO 9614-3 に基づいてテスト対象物が発する音響パワーを同定することができます。また、クイック診断を簡単に行うことが可能です。
分析
ASM 10: Compact Analysis モジュール
(Code 5010)
Compact Analysis は初心者や利用頻度の少ないユーザーが時間をかけずに簡単に音振動を分析できるモジュールです。その特徴は、設定がプリセットされた12の標準的な分析ツールとそれらの非常にシンプル化された操作コンセプトです。必要不可欠な基本機能に特化しています。
ASM 12: 心理音響モジュール
心理音響分析 (Code 5012)
心理音響モジュールは、人が知覚する音質を心理音響分析ツールにより定量化し分析結果を出力します。ラウドネスvs. 時間 (DIN 45631/A1、ISO 532-1、ANSI S3.4-2007) とシャープネスvs. 時間 (DIN 45692) の分析は特に聴感特性を考慮した音の評価を可能にします。
ASM 13: Signature Analysisモジュール
次数スペクトルと基準量 (Code 5013)
Signature Analysis モジュールは異なる基準量に基づき分析を行う為のオプションです。可変長DFT 、RPM同期リサンプリング、或いは時間領域アベレージングの次数スペクトル計算メソッドが利用可能です。
ASM 14: オクターブ分析モジュール
3rdオクターブ及びオクターブ分析の為の再帰形フィルター(Code 5014)
再帰形フィルターの使用はオーディオ信号の時間構造がFFTベースの計算以上に効果的に維持されることを意味します。これにより信号中の時間構造の特定が容易になります。再帰形フィルターは以下のタイプの分析に利用可能です: 1/n オクターブスペクトルフィルター、1/n オクターブスペクトルフィルター (ピークホールド)、1/n オクターブスペクトルフィルター vs. 時間。
ASM 15: システム分析モジュール
動的システム特性 (Code 5015)
信号経路分析は様々な対象物の動的特性を調査する有効な手法です。このシステム分析モジュールは伝達関数、インパルス応答、コヒーレンス(MIMO 構造分析の為の部分的、複素コヒーレンス)、相関分析を含みます。
ASM 16: アドバンスト心理音響モジュール
(Code 5016)
こちらのモジュールはSottek教授のヒアリングモデルに基づく特別な分析手法が利用可能です: ラフネス、トナリティ、ラウドネス、Relative Approach、高解像度スペクトル分析 (HSA)
自動化・標準化テスト
ASM 05 及び ASM 06: 自動化機能
自動化プロジェクトによる人的介在の低減 (Code 5005 / 5006)
頻繁に同じ操作を繰り返す音響タスクを自動化することが可能です。ASM 05 のデフォルト機能はレベルvs. 時間、 FFT (averaged)、FFT vs. 時間、 1/n オクターブスペクトル (FFT)等の基本的な分析ツールとプログラミングインターフェイスを含みます。
ASM 06 はASM 05 を補完し、自動化においてASM 01のフルレンジの分析ツールとフィルターの利用を可能にします。
ASM 22: 標準化テストモジュール
自動化プロセスと標準化テストシリーズ (Code 5022)
製品のすべての音響特性を調査するには、数多くの実稼働条件における対象物の測定と一定の分析を行う必要があります。こちらのモジュールはそうしたテストプロシージャー全体を定義したうえで効率的なテスト実行が可能です。Recorder Moduleはすべての必要な実稼働条件の録音マネジメントをサポートします。
構造の動的特性
ASM 40: 実稼働振動形状分析モジュール
(Code 5040)
実稼働振動形状分析モジュールは詳細の動的特性の構造分析の為、3D 及び CAD データによる振動測定結果の統合を可能にします。
ASM 41: 形状比較モジュール
(Code 5041)
振動形状の分析と比較の為の拡張モジュールです。形状比較プロジェクトは振動形状の分析と比較に用いられます。ユーザーはシミュレーション結果を実際の測定結果と比較し、コンポーネントの変更効果を評価することができます。
ASM 42: モーダル分析モジュール
(Code 5042)
モーダル分析プロジェクトで興味深い振動形状の周波数レンジを調査することができます。インパクト測定プロジェクトを観察し、収録した加振と応答のあいだの伝達関数を直接アニメーション化することが可能です。
ASM 43: インパクト測定モジュール
構造解析におけるインパクト測定の為の拡張モジュール (Code 5043)
ArtemiS SUITE のインパクト測定モジュールを用いて、構造解析の為のインパクトハンマー測定 (ロービングハンマー / ロービング加速度センサー) を自動ハンマー等で簡単に素早く行うことができます。
音響評価
ASM 11: アドバンスト再生モジュール
アドバンスト再生機能とインタラクティブオンラインフィルター (Code 5011)
こちらのモジュールによりPlayer かMark Analyzerで時刻歴信号を簡単かつインタラクティブにフィルター処理が可能です。フィルターはグラフ上にカーソル表示され、マウスを使って任意の箇所に配置します。任意の数のシリアルフィルターやパラレルフィルターを個別に設定してフィルターバンクを作成することも可能です。
ASM 19: アドバンストフィルターモジュール
音響エンジニアリングプロジェクトとリアルタイムフィルタリング (Code 5019)
Sound Engineering Project を用いて不快な成分を素早く簡単に特定して、特定の音成分や次数成分を取り除き、ターゲットサウンドを作成することが可能です。Real-time Filtering は空気伝搬音や構造伝搬音をインタラクティブにモディファイするのに便利です。
ASM 57: メトリックモジュール
サウンドメトリック開発モジュール (Code 5057)
メトリックプロジェクトは複数の重み付けされた単一値の結果の組合わせで構成される音響メトリクスをモデル化をサポートします。